お遍路14日目(5月30日)


午前5時00:起床

  7時00:朝食

  7時50:参拝

  9時00:高野山出発

午後4時00:山ノ内町着

 

帰路:高野山~橋本市~河内長野市~大阪~(名神)~滋賀~小牧~(中央道)~

   飯田IC~信州中野IC~自宅

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【本日の参拝】 

 

・奥ノ院

 

 

朝の勤行、午前6時30分から始まりました。

6人の僧侶によるお経を読む中、ご焼香致しました。その後地下に案内され、お釈迦様の骨の「仏舎利」を見せていただきました。米粒ほどの骨でした。

その後、朝食。簡素な朝食をいただきチェックアウト。事務所に行き精算をお願いしました。財布を開けてみて愕然としました!

「なんと1万円が1枚消えていました・・・」

 

宿坊なのでカードが使えないと思い、1万円札1枚、千円札4枚を財布に入れておきました。見事に1万円札1枚だけ抜き取られていました・・・

 

宿坊の方にその旨説明すると、過去に盗難事件は一度もないとのこと。 

「大変不愉快な気持ちにさせて申し分けございません」とのこと。

 

私もお遍路の途中なので、もめごとは避けたいので大人の対応をしました。

99%そのお寺の修行僧だとわかっていても、なすすべなし・・・

ちなみにカードでの支払いはOKでしたのでカードで支払いました。

 

やや不愉快な気持ちが残る中、宿を発ちました。

これもきっと弘法大師さんの教えなのだと、自分に言い聞かせました。

 

「これからの人生、油断せず精進しなさい」と。

 

そのように思うと、いつしか怒りも治まりました。

自分でも「88カ所を巡拝したので人間が大きくなった!」と、自分を褒めましたよ~

これからは、貴重品など大事なものは必ず預けることに決めた瞬間でした。

 

(中の橋の駐車場に着きました)

 

いよいよ奥ノ院に、お礼参り致します。

 

手水場で、身を清めて歩を進めます。

杉木立の中を歩くと、戦国大名たちの墓をはじめに20万基の墓が奥の院まで続きます。

 

「すごい」の一言。

 

駐車場から歩くこと10分ほどで、奥ノ院手前の橋(御廟橋)に着きました。

ここで深く一礼し、橋を渡りました。

 

ちなみに、この時間納経所にはすでに15~20人ぐらい並んでいました。

(納経所は8時30分から開くので、まだ30分近く待つことに)

 

昨年もそうでしたが、この御廟橋を渡るとそこは「聖域」となり、空気が変わるのがわかります。そしてゆっくりと歩を灯籠堂を参拝し、御廟の前に立ちました。

 

(目の前には弘法大師さんがいます)

 

線香と燈明を上げ、ゆっくりと読経をしました。そして・・・

 

「無事に巡拝できたのも弘法大師さんのお導きです。ありがとうございました」と。

 

次に灯籠堂の地下に行き、お大師さんにいまだ食事を上げているという場所の前に行き、 再度お経を唱えました。これで14日間のお勤めを全て終了致しました。

 

(納経所に行ってみると先程より長い列が・・・) 

 

でも待つこと10分ほどで、納経帳に揮毫とご朱印をいただきました。あと御影(おすがた)2枚いただきました。奥の院での御影は1枚300円です。

 

で、御供所隣のお休み処でお茶を一杯いただきながら、納経帳に目をやり、お遍路の余韻に浸りました。

 

「感無量」・・・

 

しばらく納経帳を見ていて、時間が経つのを忘れました。 

 

 

その後駐車場に戻り、自宅にナビをセット!

現在の時間は午前9時ちょうど。ナビの到着時間を見ると午後5時です。

気合を入れて、高野山を後にしました!

 

ゆっくり帰ろうと思いましたが、気持ちは高ぶり高速道路をかっ飛ばしました。

家に帰る前に、久しぶりにいつもの温泉に行きました。この14日間の疲れを癒そうと思いましたが愛猫(子猫)のことが心配で心配で、20分ほど温泉に入っただけで家に帰りました。そしてその晩、御影(おすがた)を眺めたり、納経帳を見ながら冷たいビールをいただきました。またまた感無量・・・

 

そして、四国お遍路2巡目が無事に終了しました!!

 

 

今回3巡拝目に入り10番寺まで参拝しました。

次回は11番寺からのスタートになります。

 

また来年も必ず四国に行きます。

 

その時にも「同行二人」よろしくお願い致します!!

 

                                2015年6月1日

                                巡礼者 山本 浩三